こんにちは!たかぼーです。
投資をするうえでPERという言葉をよく聞きますよね。その言葉を理解して、どうやって売り時を見極めるか株価の指標を立てられるようになっていきましょう!
このページで理解できるようになるのは以下3点です
・PERという言葉が理解できるようになる
・株価はどうやって決まるのかがわかるようになる
・自分で投資した株でどこを目標にしたらいいか指標を決めることが出来るようになる
それでは順に説明していきましょう!
PERとは何か?
PERの求め方を理解しよう!
PERとはPrice Earnings Ratio(株価収益率)の略で、株価が1株当たり利益の何倍か?という数値となっています。この値が大きいと株価は割高、小さいと割安とされています。
計算式:PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
株価1,000円の銘柄が2つあるとします。
一つ目:1株当たり利益=100円・・・➀
二つ目:1株当たり利益= 50円・・・➁ だったとします。
するとPERは以下の計算式となります。
PER=株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
➀PER=1,000円 ÷ 100円 = 10倍
➁PER=1,000円 ÷ 50円 = 20倍
同じ株価1,000円なのに、➁の株価は➀の2倍の値段がついているという考え方になります。
ちなみに、PERは15倍が一つ目安として比較する際に使われています。
株価の決まり方を考えてみよう
PERの求め方がわかったところで今度は株価の求め方を考えてみましょう。
PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS) でしたね。
この式から株価を求める式は以下の通りになります。
株価 = PER × 1株当たり利益(EPS)
株価は1株当たり利益にPERを掛け合わせた数字ということがわかります。
PERの正体とは・・・?
ここから少し細かく分解していきましょう
1株当たり利益については、確定値または業績予想としてすでに数字が出されています。
https://www.meiji.com/pdf/investor/library/settlement_2024_r03.pdf
上記は明治の決算短信より持ってきた資料です。
表の一番右には1株当たり当期純利益が書かれています。
2024年4月8日(月)終値の株価は3,347円です。
3,347円(株価) = PER × 182.89円(1株当たり利益)
PER = 18.3倍 ということになります。
1株当たり利益は業績予想が更新されない限りは固定値になります。つまり株価が日々変動するのは、PERの影響によるものということになります。
そうするとPERは一体何なのかということになりますが、これは投資家たちの”期待値”でもあり、”需要の高さ”を表していると考えることが出来ます。
企業は将来に向けてプラスの情報を定期的に発信しています。M&Aをすることや新しい業界に進出することなどその内容は様々です。それらの情報を読んだ投資家たちはこの会社は業績が伸びるぞ!ということを期待します。
その結果、多くの資金が集中し株価も上昇していくということになります。
これらを見ていくと、1株当たり利益の伸び率がどうなっていくのかを確認することはまず大切であり、その上で投資家たちがどれだけの期待を持って投資をしているのか、PERを見ていくということも大切になってきます。
参考にしておきたい実績PER
ここまででPERについて大よそ理解できたでしょうか?
先ほどPERは投資家の期待値であり、需要の高さという表現をしました。ですが、実際この数値がどのぐらいの数字になるのかは当然検討つきません。
そこで参考として見れるものとして、2つご紹介します。
1つ目は四季報の実績PERの欄です。
四季報を読むと、実績PER(高値平均・安値平均)という欄に数字が書かれています。これは過去3期分の実績から、最高株価または最低株価を、それぞれの期の1株当たり利益でPERを求め、その平均値を出しています。
実績PERということなので、実際に投資家たちがそこまでの期待を持ったということになります。
そのことから、1株当たり利益予想から実績PERも参考にしながら株価がどこまで伸びるのかを自分の中で予想すると良いかもしれません。
2つ目はSBI証券の銘柄分析によるPER推移です。
銘柄検索をして、”業績”タブをクリック
”株価指標”をクリックすると上記のような表が出ます。
これを見ると、上の銘柄では直近2年間でPERが高くて20倍ほどというのが確認できます。
そうすることで現状のPERが高いのかどうか判断できる材料にはなるのかなと考えています。
自分の投資した銘柄の目標株価を決めよう
ここまでPERについてと株価の成り立ちについて説明してきました。
1株当たり利益は決算短信からも読み取れます。そのため前述の通り、PERに関する情報を集め、現状と実績PERや過去のPER推移などから、何倍までなら伸びる可能性があるのかも考えながら投資していきましょう。
業績が好調な銘柄で、今のPERが過去と比較して明らかに低いのであれば買いでしょうし、PERが高い場合はまだまだ伸びるのか、行き過ぎた株価になっているのか確認しながら投資判断するのが良いでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、PERを見る前にそもそも銘柄選びが大切なので、どんな銘柄を選んだら良いかわからないという方はこちらも読んでみてください!
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